Pakistan hijacks YouTube

Pakistan Telecom (AS17557) がパキスタン国内からYouTube(AS36561)にアクセスできないよう、偽の経路情報(208.65.153.0/24 -> AS17557)を国内に流そうとしたところ、その偽の経路情報がPCCW (AS3491) を通じて世界のあちらこちらに流れ出てしまったらしい。つまり、
あなたのISP -> どこかのISP -> どこかのISP -> YouTube(AS36561)
となるべきが、
あなたのISP -> どこかのISP -> PCCW(AS3491) -> Pakistan Telecom(AS17557)
となっちゃったってこと。

ISPでBGPをいじくっていた私にはこのBGPlayが興味深い。

詳しいことは省略。要するにインターネットの経路制御はDNS同様に信用できないということ。正規に割り当てられた人だけがその経路を世界に流してる、なんて思うのは性善説。経路ハイジャックは故意にしろ事故にしろ日常的に起こっている。spammerなんかは経路ハイジャックしてspam投げてくるし、、、
総務省もいまさらのように平成18年度から4カ年計画で何億円かかけて研究中だったり。JPIRRやTelecom-ISACの経路奉行ってプロジェクト(どこへリンク張ればいいんだろう)にはちょっと期待してたり。
対策技術はいろいろあっても、結局は運用の問題。かなりでたらめな運用をしているASがそこかしこにいたり(学術方面もかなり怪しい)、割り振ったIPアドレスが現在どこでどう運用されているか、レジストリ(JPNICとか)からしちゃんと把握できていないってのが何とも、、、
IPv4アドレスが枯渇してくると経路ハイジャックが今以上に深刻になることは容易に想像がつく。足りなくなったら、よそのIPアドレスを勝手に使えばいいわけで、、、