無邪気すぎるIT

うーん。やっぱり想像通りにこういうものは出て来るわけで、、、

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080108/ces08.htm

ここで、ビル・ゲイツ氏がマイクロソフトの研究開発部から次世代技術の試作品を持って再登場。前述のTellmeサービスの究極形ともいえるもので、携帯電話で撮影した風景写真や人物写真からその対象物を認識し、それに関連した情報を提示したり、あるいはその対象物から連想されるサービスの提供を開始するというもの。
 デモでは、ゲイツ氏がバック氏を撮影するとバック氏として認識し、「バック氏に20ドルを貸している」と表示され、会場の笑いを誘っていた。

笑ってる場合なのかぁ? 皆、無邪気すぎやしないか?
人民の人民による究極の警察国家のできあがり、ってのを皆が望んでるのかなぁ。
想像力が欠如しているだけな気がする。

プライバシーの問題ってのは、議論する当人が利便性とプライバシーのどちらを優先するか、という好みの問題じゃないってのをわかってない人が多い。プライバシーを問題にするやつは後ろめたいところがあるんだ、という論も的外れである。
問題は、思想信条を公にしたくない部類の人々が、監視に萎縮して、いよいよ行動を抑制してしまうという、民主主義に大きく関わるところにあるってことを良く認識しなくてはいけない。皆が萎縮しなくなるのだったらいいわけだが、そんなことは考えられない。
私自身、個人的にはITの利便性のほうを本来とりたい人間なのだが、いつのころからかその立場は捨てた。