続・ドメイン名のカルマ -某国証券取引所の古いドメインが風説の流布等に使える状態だった件について-

Singapore Exchange Ltd.(シンガポール国際金融取引所?)のDNSがやっと直った。

現在の彼らドメイン名は SGX.COM だが、彼らが昔使っていた、SIMEX.COM.SG のNS が VISA.CO.JP事件以降も、ずーっと、

simex.com.sg. 21600 IN NS escdns01.e-ontap.com.
simex.com.sg. 21600 IN NS escdns02.e-ontap.com.

なーんてことになってたわけだが、 これが、ようやくこうなってくれた。

simex.com.sg. 21600 IN NS dnssec3.singnet.com.sg.
simex.com.sg. 21600 IN NS dnssec1.singnet.com.sg.
simex.com.sg. 21600 IN NS dnssec2.singnet.com.sg.

さらに(私が悪さしない限り)当然引けていなかった www.simex.com.sg の A record は、www.sgx.com と同じものが設定されて、同じウェブページが見えている。(MX record は無いようだ)

Googleで探すと、http://www.simex.com.sg/ へのリンクがあっちこっちにあったりして、危ない query がたくさん私(e-ontap.com)のところへ来ていたわけだが、 これでようやく解決。悠長な対応だったが、フィッシングどころか、風説の流布で市場操作がされる恐れだってあったことを彼らは理解してくれただろうか、、、

でも、これは氷山の一角だろう。自律を旗印にしているインターネットとそれに依存したIT社会(これを矛盾という)の実態はこんなものだ。
使わなくなったドメインの管理にも十分ご用心。